夏の時期に流行するウイルス感染症があり、これを一般に夏かぜと言います。
主にエンテロウイルス属が原因で、高熱・下痢(軟便)・発疹などがみられ、咳や鼻は目立たないことが多いです。発熱はあっても1-2日であることが多いですね。
夏風邪の中でも、「ヘルパンギーナ」「手足口病」は、よく知られています。特に、ヘルパンギーナは、日本中で大流行しています。どちらも、口の中に口内炎ができるので、口をいたがったり、よだれが飲み込みにくくなって急によだれが増えたときは要注意!
ヘルパンギーナ
口の中に大きな口内炎ができています。
口内炎はのどの奥にできていて、痛みで食べたり飲んだりができなくなることがあります。
治療法はありません。脱水に注意しながら、ご家庭で様子を見ていただきます。
飲食が十分にでき、元気になったら登園できます。
手足口病
口の中や舌・口の周り、手や足に赤い発疹ができます。
発疹は、手のひらや足の裏に多く、肘や膝・お尻などにもよくできます。赤く膨れていたり、平たかったりと形は様々ですが、多くは無症状で、しばらくすると茶色っぽい痕になり、それも自然におさまります。中には痛がったり、かゆがったりすることがありますが、冷やすなどして様子を見てもらいます。
口が痛むので 飲食が困難なことがあります。
お薬はありません。
飲食が十分にでき、元気になったら登園できます。
手足口病の後しばらくして、爪がはがれてくることもありますが、自然と治まるのを待ちます。
おうちでのケア
予防するお薬や、特効薬はありません。高熱となることが多いので、解熱剤を使って
様子をみます。
口の痛みで飲食が困難な時は、すっぱいものを避け、のど越しの良いものを選んでください。飲み物を嫌がって飲まないときは、牛乳を試してみて下さい。「牛乳なら飲めるよ!」
というお子さんは結構いらっしゃいます。
暑い時期に流行するので、脱水や熱中症などにも注意が必要となります。涼しい場所で安静にお過ごしください。
ウイルスはよだれや便より排出が続きます。手洗いで予防をお願いします。
一度かかったら、もうならない・・という病気ではありません。毎年かかっちゃうお子さんもいらっしゃいますので、夏が近づいたら、ご注意を。
お大事にしてください。
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